石破茂総理が辞めないのはなぜ?続投理由を負け幅や首相適任者不足他の党内事情から徹底解説!

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2025年7月20日に投開票が行われた第27回参議院議員通常選挙。

自民・公明の与党が維持してきた過半数を割ることになり、周囲からは様々な声が挙がっているようです。

その中で与野党や有権者などの多くの方が「参議院選挙で与党が過半数割れしたのに、なぜ石破茂首相は辞めないのだろう?」と疑問を持っているのではないでしょうか。

与党が過半数を失うという厳しい結果にも関わらず、参院選の与党の過半数獲得が厳しい情勢が報じられた直後、フジテレビが石破茂首相が続投の意向を示していることを報じました。

これを受け、筆者は石破茂総理の個人の意向というだけでなく、複雑な政治的な思惑が絡み合っているのではないかと考えました。

この記事では、なぜ石破首相が「辞任」という選択をしないのかについて、考えられる3つの理由をリサーチしてまとめました。

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理由1:致命的な大敗ではない?「負け幅」をめぐる与党内の温度差が続投の理由…?

石破茂総理が辞任しない理由の一つ目として、参院選での「負け幅」が、政権が即時退陣するほど深刻なものではないという見方があるのかもしれません…!

確かに、与党が参議院で過半数を割り込んだことは、石破政権にとって大きな打撃ですし、衆参を通じて、政権与党が少数与党になってしまったのは事あるごとに野党との掛け合いが必須になるという点でも明らかです。

改選の125議席のうち、自民党が39議席、公明党が8議席となり、与党で47議席を獲得となりました。

石破総理大臣は選挙戦の前、「与党で過半数獲得」を最低限の目標として掲げていました。

しかし、事前の予測では、今回の参院選で「与党の過半数獲得は微妙な情勢」だと囁かれていた中、一部の自民党内のみならず、Xでは「この程度の議席減で済んだ…」という見方も存在するようです。

政治の世界では、選挙の勝敗は数字だけでなく「事前の期待値との比較」で語られることが少なくないようです。

もし、党内の大勢が「想定内の敗北であり、石破首相一人の責任ではない」と判断した場合、首相の責任論は限定的なものとなり、続投を容認する空気が醸成されるのかもしれません…!

政権与党にとって、今回の参院選での過半数割れは事実ですが、「致命傷」ではないという認識が辞任を回避させている可能性があるのではないでしょうか!

しかし、自民党内では「石破総理の辞任は不可避」、「石破おろしは時間の問題」などという空気は時間が経つにつれて増していくことも考えられます。

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理由2:対抗馬とされる高市早苗への自民党内に存在する違和感から消去法で石破総理続投…?

二つ目の理由として、2024年9月に行われた自民党総裁選で決選投票で争った高市早苗さんへの自民党内での評価が思わしくないことも挙げられるのではないかと思います。

高市早苗さんは「クレバーな政治家」という印象をお持ちの方も多いと思いますが、その反面、「少し打算的なのではないか…」と感じざるを得ない瞬間もあるようです。

参議院選挙の投開票直前の2025年7月18日、高市早苗さんが発した言葉を聞いた方の中には困惑した方もいるのではないでしょうか。

自民党の高市早苗前経済安全保障担当相は18日、奈良県大和郡山市で開かれた参院選の応援演説で、次期自民総裁選への出馬に意欲を示した。

「私なりに腹をくくった。もう一回、自民党の背骨を入れ直す。そのために戦う」と述べた。

高市氏は、参院選の応援で全国を回った経験から「自民には厳しい目を向けられている。

これまでの自民と何か違う、そういうお叱りだと思う」と言及した。

昨年の総裁選決選投票で首相に敗れた経緯を踏まえ「ぐっとこらえようと発言を控えてきた」とも語った。

自民・公明の政権与党が参院選の過半数獲得が微妙だと報じられる中、票積みのために懸命に戦っている最中で「次期自民党総裁選」について言及するのは「果たして如何なものなのか…」と感じた人も少なくなかったのではないでしょうか。

野心的な性格が前面に出た結果なのかもしれませんが、高市早苗さんのこのような発言からも自民党が国政選挙を戦う中で「一つの束になり切れていないのではないか…」と感じざるを得ない印象を受けました。

高市早苗さんは発言後、「総裁選を意識したものではない」と否定しました。

参院選の結果が出る前に先走った発言との指摘もある中、高市氏は周囲に「一議員として党を立て直すという趣旨で、総裁選を意識したものではない」と説明した。

読売新聞より引用

高市早苗さんの自民党総裁への熱い思いはひしひしと伝わってきたのですが、参院選を懸命に戦っていた自民党内において、先ほどの発言は違和感を感じざるを得ない方もいたのではないでしょうか。

自民党は様々な政策や考えを持つ議員の集まりであり、選挙結果に対する評価も立場によって大きく異なるようです。

  • 反主流派(反石破派):「首相の顔で選挙を戦ったのだから、当然辞任すべきだ」と石破おろしを画策する動き。
  • 主流派(親石破派):「そもそも選挙前の逆風が強すぎた。首相だけの責任ではない」と擁護する動き。
  • 中間派:次のリーダーが明確でない中、下手に動いて自民党内や日本の政治を混乱させたくないという静観の構え。

このように自民党内には様々な立場の議員がいて、衆院選・東京都議選・参院選と事実上の3連敗となった石破政権への純粋な評価として「石破おろし」は時間の問題だとする向きもあります。

しかし、高市早苗さんの発言からも察することができるように、自民党内が「束」として一致していないように映ってしまいます。

このように「全員が同じ方向を向いていない」ということが結果として「石破退陣」においても、まとまっていない側面があるのも事実かもしれません!

仮に一部の議員や派閥が「石破政権の退陣」を要求しても、党全体を巻き込む大きなうねりにならなければ、石破首相は「職責を全うする」として続投することが可能になります。

そんな中、2025年7月21日、自民党本部で石破総理は続投を表明しました。

これに対しても、様々な指摘がある中、2024年の自民党総裁選で決選投票で争った高市早苗さんに対する求心力が目立った伸びに繋がっていないことも石破総理の続投を助長することに繋がっている可能性もあります。

ここで首相が辞任すれば、党内の激しい権力闘争が始まり、政治が停滞することを懸念する声も続投を後押ししていると考えられます。

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理由3:辞任はさらなる混乱の始まり?「ポスト石破」不在という最大のリスク

そして三つ目の、そして最も重要な理由が「仮に石破首相が辞任しても、その後の見通しが立たない」という点です。

首相が辞任すれば、次の総理大臣を決めるための「首班指名選挙」が行われます。

しかし、現在の与党、特に自民党内に「この人しかいない」という誰もが納得するような有力な後継者(ポスト石破)は見当たりません。

もし、自民党が後継者選びで揉めて分裂含みの状態になればどうなるでしょうか…。

最悪の場合、野党が結束し、首班指名選挙で野党党首が選出される可能性もゼロではありません。

政権与党の自民党と公明党にとって、首相の首を差し出すことで政権そのものを失うリスクを冒すことは絶対に避けたい事態です。

「今の首相に問題はあるかもしれないが、ここで辞めさせて政権を失うよりはマシだ」という消極的な理由が、結果的に石破首相を続投させている最大の要因と言えるかもしれません。

様々な要因が複雑に絡み合い、参院選の敗北後の石破茂総理の続投表明がありました。

今後の政権運営は、野党との厳しい交渉自民党内の反発などいばらの道が続くことが予想されます。

石破政権がこの苦境を乗り越え、国民の信頼を回復できるのか…。

続投を表明した石破総理と日本に行く末から目が離せません。

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