パリオリンピック・柔道男子66キロ級の日本代表として2大会連続金メダルを獲得した阿部一二三選手。
前回の東京オリンピックでは妹・阿部詩選手と同日優勝を果たし、時の人となりました。
3歳差ということで年齢も近く、兄妹でテレビ出演もしています。
二人はどれくらい仲が良いのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、阿部一二三選手と妹・阿部詩選手の関係性についてまとめました。
阿部一二三選手と妹・詩選手はどれくらい仲が良い?
2021年東京オリンピックで五輪史上初となる「兄妹同日金メダル獲得」を果たした阿部一二三選手と妹・阿部詩選手。

(右から)兄・阿部一二三選手と妹・詩選手 日刊スポーツより引用
その偉業達成を2024年のパリオリンピックでも目指しましたが、大会途中に妹・阿部詩選手が敗れてしまいました。
しかし、兄・阿部一二三選手が妹・阿部詩選手の仇を取るように男子66キロ級で金メダルを獲得。
兄の意地を見せたシーンが皆さんの記憶に新しいかと思います。

パリ五輪決勝で金メダルを獲得した阿部一二三選手 テレビ東京より引用
共にオリンピックや世界選手権など大舞台で日本の柔道家として活躍してきた二人。
互いの仲について、父・浩二さんは次のように語っています。
――エネルギーを柔道に注ぎ込んでいたのですね。その後、一二三選手と詩選手は日本体育大学に進学し、所属先も含めて同じ道を歩んでいますが、やはり仲が良いのですか? 浩二:仲はいいと思いますが、お互いに全く干渉しないですね。性格も違うので、柔道で求めることや、そこに行くためのやり方も、感じることも違っていました。小さい頃から一二三は一二三の世界、詩には詩の世界があったので、同じように考えたことはないです。 REAL SPORTSより引用
お互い干渉せず、自分のやるべきことが分かっているようです!
また、互いが一人の大人として自立している関係性なのかもしれませんね…。
これだけ柔道家としてこれだけの実績を積むと、それぞれの「柔道の世界観」があるのではないでしょうか。
父・浩二さんも二人は「性格も違う」と言っているように、互いに干渉しない「絶妙な距離感」が良い関係性を築くスパイスなのかもしれません!
性格は互いに違うようですが、二人の仲の良さが垣間見えた瞬間がありました。
それはパリ・オリンピック・柔道の日程を終了後、兄弟で互いの健闘を称え合うシーンです。
大会を終え落ち着いた詩選手は、日本時間30日の夜に「沢山のサポート、応援ありがとうございました。心の底から感謝の気持ちでいっぱいです!日本代表として、日本という素晴らしい国を背負い戦えたことを誇りに思います。情けない姿を見せてしまい申し訳ありませんでした。また成長した姿で畳の上に立てるよう1日1日を過ごしていきます。必ず強くなります。今後とも応援よろしくお願いいたします。一二三 二連覇おめでとう 最高の兄です。最高の家族です。」と、ファンへの感謝と兄・一二三選手へのメッセージを投稿しました。 この投稿に、一二三選手は「情けなくなんかない。ここまでの道のりで苦しいことも沢山あったのにそれを見せずにただ前をみて人生をかけて頑張ってきた詩は最高にかっこよかったし1番輝いてたよ。心の底から詩のことを誇りに思います。2人でまた頂点に立とう!また家族で前を向いて頑張って行こう!」と反応しました。 日テレNEWSより引用
妹・阿部詩選手と兄・阿部一二三選手が戦い終えたあと、互いを称え合うシーンに兄妹愛以上のものを感じました。
日頃の練習や苦労、不安など、互いがあらゆるものを乗り越えてきたことを知っていたからこそ、最後に温かい言葉が出たのではないでしょうか。
第三者として胸が打たれました。
このやり取りが阿部兄弟の関係性の全てを物語っていると言っても、過言ではないかもしれません。
確かに、二人が望んだ結果ではなかったのかもしれません。
でも、最後は互いへのリスペクトとともにこれからの精進を誓い合うのって、本当に素晴らしいですよね!
阿部兄妹だからこそ、これまでの苦しいことや目の前の壁を乗り越えてこられたのではないかと感じました。
仲が良いを通り越して「分厚い絆で繋がっている阿部兄妹」だと言えるのかもしれませんね。
筆者にも3歳下の弟がいます。
実家が野球一家ということもあり、幼い頃から一緒に野球をしていました。
それでも、仲は良くありません(笑)
家の庭で一緒に野球をすることが多かった幼少期。
打球の飛距離や投球のスピードなど、全てにおいて私が本気で臨むため、弟はいつも負けてばかりいました。
たまには手加減して、勝たせてあげていたらもう少し仲良くできたはずです。
そうしていれば、お互いが何でも言い合える関係性でいられたのかなと後悔が残っています。
それでも、弟は自分よりも長く野球を続けてくれ、高校時代も県大会の準々決勝まで進出し、強打の三塁手として家族を楽しませてくれました。
その弟は既に結婚し、子供も生まれました。
今では一家の大黒柱として、兄の私よりも遥かにたくましい大人に成長しています!
兄として、先を越されたという気持ちは全くありません。
シンプルに弟の頑張りがとても嬉しいのです…!
連絡を取ることや会うこともめっきり減ってしまいましたが、弟を慮る気持ちは今でもあります。
「もう少し兄として出来たことがあったんじゃないか」、「もっと面倒を見てあげていたら、良かったな」という一抹の悔いもあります。
だからと言ってではないのですが、阿部兄妹って「本当に理想的な兄妹だな」と思います!笑
阿部一二三と妹・詩の仲良しエピソード
阿部一二三選手と妹・阿部詩選手が分厚い絆で繋がっていることは分かりました。
その兄妹の仲良しエピソードをご紹介します。
これを知ったら、皆さん、間違いなくほっこりするのではないでしょうか。
テレビで互いの素を明かし合う
パリ・オリンピック終了後、日本テレビ系の「しゃべくり007」に兄弟で出演しました。
そこで互いの性格を暴露するシーンがあり、反響を呼びました!笑
MCの上田晋也さんから「将来、奥さんにするなら、詩選手みたいな性格の人?」と水を向けられました。
それに対し、兄・阿部一二三選手は「絶対無理です。自己中なんで。」とハッキリと答えました!笑
筆者はこれを聞いて、仲良しの裏返しなのではないかと感じました。
お互いの性格を熟知しているからこそ、信頼して言いたいことを目の前で言えるのかなと!
妹・阿部詩選手の素を暴露し、スタジオの空気が一気に和やかになったようです。
その後、妹・阿部詩選手が兄・阿部一二三選手のマイペースな性格を暴露。
その後、再び兄・阿部一二三選手が妹・阿部詩選手ののんびりしたかわいい部分を言い合う予想外の展開になったようです!笑
お互いのことを知り尽くしており、信頼しあっているからこそ、このやり取りができるのではないでしょうか。
良い意味で二人の心の近さを感じる瞬間でした。
パリオリンピック表彰式での一コマ
兄・阿部一二三選手が66キロ級で大会を連覇し、混合団体では銀メダルを獲得した日本代表。
兄妹揃って、混合団体にも出場し、日本を沸かせました。
その表彰式の入場シーンでは、兄妹が肩を組んで入場したのです。
オリンピックで兄妹揃って出場することだけでもレアなのですが、こうした入場も恐らく初ではないでしょうか!
阿部一二三選手と阿部詩選手の兄弟の仲の良さが伝わってくるシーンですよね!
阿部詩選手は少しすると、肩を外しましたが「すごく楽しく入場できたので、すごく良かったです」と語っていました。
筆者も小学校の野球チームで3歳離れた弟と唯一、同じチームで試合に出場したことがあります。
練習に行く道中、自転車に乗りながら、よくケンカしたのを思い出しました!笑
試合も私が1番、弟が2番で出場したこともあります。
今となれば、とても良い思い出です。
もっと弟の悩みや野球で分からないことを教えてあげたり、不安なことの相談を乗ってあげたりしていたかったなと思い出すだけで涙が出てきます。
私が「弟の成長を邪魔してしまったり、ストレスを感じさせたりしていたのではないか」と大人になった現在、大きな後悔があります。
阿部一二三選手と妹・阿部詩選手の間柄を見て、当時の様々な記憶が蘇りました。
そう考えると、幼少期の私は間違っていたのかもしれません。
阿部一二三選手と阿部詩選手の兄妹仲の良さから様々なことを学んだ気がします。
阿部詩選手の挫折に寄り添う兄・阿部一二三選手
妹・阿部詩選手は高校1年生だった2016年、忘れることができない悔しさを味わいました。
その時の兄・阿部一二三選手の行動に兄妹の絆が詰まっています。
仲のいい兄妹の絆を示すエピソードがあります。詩選手が優勝候補として臨んだ高校1年のインターハイのことです。1回戦で相手に足をかけたところで禁止技の河津掛の反則を取られ、まさかの敗退。初めて大きな挫折を味わいました。 立ち直れずしばらく落ち込み続ける詩選手の前に現れたのが、日本体育大学に進学し東京に住んでいた兄の一二三選手です。詩選手の練習相手となり、ひたすら投げ続ける。無言で喝じゃなくて、このインターハイの負けがあったから成長できたと言えるくらいになってほしいと思います」 (詩)「少し調子に乗っていた部分もあって…4年後の東京オリンピックは試合がお兄ちゃんと一緒の日なので、2人で出て優勝して、両親を喜ばせることが目標です」 読売テレビより引用
落ち込む妹・阿部詩選手を励ますように、練習相手を買って出た兄・阿部一二三選手。
兄・阿部一二三選手は自分の練習をしたいはずなのに、妹・阿部詩選手のメンタルケアを最優先したのですね。

高校時代の阿部詩選手 産経新聞より引用
この行動から、「最後まで妹を可愛がり、面倒を見る」という兄・阿部一二三選手の懐の深さや妹を慮る優しさが表れていると感じました。
常にトップを目指す柔道家同士だからこそ「敗れた時の気持ち」に共感できることがあるのではないでしょうか。
目の前に壁が立ちはだかった時の「支え合う精神」が息づいているのですね。
これがスポーツが私たちに教えてくれる大きな教訓なのかもしれません!
筆者も、弟にこういった優しさを持って接していたら、弟ももう少し振り向いてくれたかなと思うのです。
出てくるのは、反省と後悔だけですね!笑
阿部一二三選手と妹・阿部詩選手のエピソードの数々を振り返り、本当に心が温かくなりました。
阿部一二三選手と妹・詩選手が仲が良い理由は?
兄・阿部一二三選手と妹・阿部詩選手が強固な絆で結ばれていることが分かりました。
柔道家として、家族として、互いに結果を出してきた二人が仲が良いとされている理由について検証していきます。
幼い頃から柔道で切磋琢磨

(真ん中下)幼少期の妹・阿部詩選手、(右端)兄・阿部一二三選手 サンスポより引用
妹・阿部詩選手は2021年の東京オリンピックで金メダル獲得。
その後、幼少期からの柔道人生にはいつも兄・阿部一二三選手がそばにいたと振り返っています。
5歳から柔道を始めたが、幼少期はあまり好きではなかった。夢中になったきっかけは、兄の一二三が全国中学校大会を制したことだった。「私もお兄ちゃんのようになりたい」。しかし、なぜ勝てるのか、「恥ずかしいから」と直接聞くことはできなかった。練習や映像を見て盗む。まねる。「お兄ちゃんの決まった技を見て、練習で試して、自分風にアレンジした」。自らの柔道スタイルは「70%くらいは兄の影響」と話す。 東京新聞より引用
「恥ずかしいから、直接聞けなかった」という部分に阿部詩選手の負けず嫌いな性格が垣間見えますね!(笑)
3歳差の阿部兄妹において、兄・阿部一二三選手は常に妹・阿部詩選手の目標であり続けたのですね。
その姿が妹・阿部詩選手を柔道家として伸ばしていったと言えるのかもしれないですね!
自らの柔道スタイルは「70%くらいは兄の影響」だと評しています。
兄・阿部一二三選手は妹・阿部詩選手を背中で引っ張り続けた存在なのかもしれませんね。
兄の強さの裏には妹の活躍があり、妹の強さの裏には兄からの刺激があったのですね。
二人は仲良しでもあり、それ以上に互いを高め合う「盟友」のような存在と言った方がピッタリかもしれませんね。
柔道のトップ選手として互いの気持ちが分かる
兄・阿部一二三選手はオリンピック連覇を達成し、グランドスラムや柔道世界選手権大会では優勝の常連です。
妹・阿部詩選手も2021年東京オリンピック優勝。
他にも、世界大会での数多くの優勝経験を持っています。
兄妹ともに世界を代表する柔道家であり、世界を見渡してみても、このような兄妹は希少だと言えそうです。
それ故、「周囲の期待に応えなければならない」というプレッシャーや敗戦を機に訪れた逆境などがあるのかもしれません。
それを二人三脚で切磋琢磨して、乗り越えてきたと言えるかもしれません。
二人ずっと一緒だったから、「苦しいことも乗り越えられた」と言えるのではないでしょうか。

(左から)妹・阿部詩選手・兄・阿部一二三選手 スポニチより引用
それと同時に私も弟に対して、もっと優しさや愛情を注いでいたら、付いて来てくれたかなという後悔が湧いてきました。
人は、厳しくされるだけでは付いてきません。
やはり優しさや愛情が人を育て、成長を促していくのだという気持ちになりました。
今後に生かしていくしかないのですが、もっと早く気付くべきだったかなと…。
2024年8月17日放送の日本テレビ『Going! Sports&News』では、「互いの好きなところ」というテーマでトークが繰り広げられました。
兄・阿部一二三選手が妹・阿部詩選手を「普通にかわいらしい」と言い、スタジオは和やかな雰囲気に…。
やや残念そうな表情をみせた兄ですが、SNSからの質問で「お互いの好きなところ」と聞かれると、「柔道をしているけれど、普通にかわいらしいじゃないですか」と話し、スタジオは爆笑。「そんなに好きじゃないですけれどね」とも話しますが、“大好きじゃないか”とツッコミが入ります。 また同じ質問に妹・詩選手は「こういうところ!」と仲良し兄妹が全開。そんな兄に買ってほしいものとして「カバン、靴、サングラス」と笑みを浮かべながら答えると、兄・一二三選手は「わかりました…」とプレゼントを約束しました。 日テレNEWSより引用
最後は、妹・阿部詩選手が兄・阿部一二三選手にプレゼントを要求。
兄・阿部一二三選手はタジタジになるという場面がありました。
テレビの前でも素の姿でいられるのは、凄いことですし、兄妹仲を知り、とても楽しめました!
世界でもトップの柔道家同士の兄・阿部一二三選手と妹・阿部詩選手。
互いに切磋琢磨し合いながら、これまでの道のりを歩んできました。
決して平たんではなかったようですが、その分、兄妹で支え合いながら大舞台での活躍を続けてきました。
世界が熱い視線を送るほどの柔道家である二人の兄妹は、世界が羨むほどの分厚い絆で繋がっていました。
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